三津浜フィールドワーク

木村邸1 この日は、2007年夏から秋にかけてAAF(アサヒアートフェスティバル)の愛媛ブロックでお世話になるアートNPO“QaCoA(Quality and Communication of Arts)”の方々と、アートバトルでご一緒するアーティストの方々と一緒にステージとなる松山市内の三津浜地区へフィールドワークに出かけてきました。まずは三津浜でのQaCoAの拠点“アート蔵”を見学。その次には明治時代から残る旧家“木村邸”を見学して、今回のアートイベントでどういう展開が出来るか参加アーティストの方々とキュレーションにあたるQaCoAの担当者といっしょにああでも無いこうでも無いと楽しい会話を交わしました。

木村邸2 以前福島県南会津の廃校を借りてリノベーションに取り組んだ経験(結果としては完成することなく撤退になってしまいましたが;)があるので、古い蔵を利用したアート空間や古民家のさまざまなディテールが新鮮でもあり、懐かしくもある。

あの南会津の木造校舎を思い起こしながら、今またこうして歴史ある建物に関わる機会があることに何かしらの運命めいたものを感じてしまうのは自意識過剰というものなんだろうか。

木村邸3 お邪魔した旧家には近年取り付けられたサッシなどもあったんだけど、これはやっぱり興ざめ。入り口の扉などは古いものを戻した方が絶対にいい。一方古いものもちゃんと残っていて、母屋の裏には蔵まで残っている。

右の写真にうっすらシルエットが見えるのは蔵の中に眠る古いレコードプレーヤー一体型ラジオ。その傍らには氷を使う冷蔵器までほぼ完全なものが残ってる。こういうものってやけにわくわくしてくるね。

木村邸4 金網越しの風景は蔵の2階の窓から見た三津の港の風景。ご一緒した現代美術家の朝井氏とも話してたんだけど、ここの古民家の写真だけでも1冊写真集が出来るくらいのネタが満載。

写真の素人の僕が構図だけ考えて撮った写真でもこれだけ面白いんだから、ここに興味を持った写真家が撮ればどれだけ面白いものが出来るんだろうと考えるだけで楽しくなる。この写真には写っていないんだけど、この蔵の2階にはうず高く積まれた書物や生活用品なんかがあふれていて、金銭的価値はそれほど高くないにしてもオトナ子供の好奇心を揺さぶるには十分な宝の山がありました。

木村邸5 そして、この写真。

何に見えますか?
木製の雨戸に開いた穴から差し込む光が障子にあたって偶然ピンホールカメラの原理が働き、障子に上下反転した外の風景を映し出しているんです。

下手な美術展に行くよりもたくさんのものに出会えた半日。

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